こんにちは。
以前、
長時間、入れ歯を入れていられない方についての記事を書きました。
何らかの原因による唾液の減少が影響している方についてです。
何らかの原因とは、
加齢であったり、
現在服用されている薬の副作用であったり、
時に唾液が減少してしまう国の難病に指定されるものが原因になることもあります。
「何時間も入れ歯を入れていられない」
「夕方間近になると外したくてしょうがない」
「締め付けられてるような気がする」
「外した時の爽快感が半端ではない」
「初めは、とっても調子がいいんだけど、、」
等々、表現方法は様々です。
しかし、
唾液の量は十分ですが、
同様のお悩みを訴える方がいらっしゃいます。
この様な方々には、
「食事をしていない時(話をしている時に一時)に、
上の歯と下の歯(入れ歯の人工歯)が接触することがありますか?」とお聞きしています。
この質問に対する答えは、
入れ歯をしている、していないにかかわらず大切なことなのです。
本来、食事をしている時以外では、
唇が軽く接触し、
お口の中で上下の歯が接触することはほとんどありません。
(会話中にわずかに接触することがあるかもしれません)
ある統計では
一日に上下の歯が接触している時間は20~30分と言われています。
もちろんこれは食事時間も含めての話です。
それ以外で接触しているという方は、
「悪習癖」と呼ばれる悪い癖がついてしまっているという事です。
症状がない時には「悪習癖」で済みますが、症状が出てしまうと
病気として分類され、ご本人もその度合いによっては困ることが出てきてしまいます。
顎関節症
歯周病の悪化
咀嚼筋等、または顎の疲労感
肩こり、頭痛などの不定愁訴
など悩みの種になってしまいます。
このお話は入れ歯をしていない方では
「歯列接触癖・TCH(Tooth Contacting Habit)」といいます。
私の推測ではこの悪習癖がご自身の歯がある時から存在し
歯の寿命を早めてしまい、若くして入れ歯になってしまう方も
多いのではないかと思います。
「入れ歯、長く入れていられないんです」とおっしゃる方に
「歯(上下の入れ歯の人工歯)の接触が有りますか?」とお聞きすると、
皆さん、ピンとこないお顔をされます。
その後、「上下の歯が接触するのは殆どが食事の時だけですよ」
とお話すると、
食事の時以外でも接触させている方は皆さん大変驚かれます。
半信半疑な方には
「帰ってご家族の方にも聞いてみて下さい」とお話して、
後日お聞きすると、その通りでしたと、さらに驚かれるようです。
ではその「歯の接触」が、どう入れ歯が入れていられないという違和感に繫がるのか次回考えてみたいと思います。
では、また。