入れ歯デンタルクリニックの飯田です。
「 保険で良い入れ歯が入ったよ。」とおっしゃる方が、お知り合いでいませんか?
実際十分あり得る話で、現にいらっしゃると思います。 その反面、保険の入れ歯が合わずに、悩まれて悩まれて来院される方も大勢 いらっしゃいます。どういうわけでしょう?その方たちはどこが違うのでしょうか? 今回は、 保険の入れ歯の成功の真相を探り、どうすれば、良質な入れ歯が入るかお話しします。
保険の入れ歯の成功例の内訳
保険診療で良い総入れ歯が入った人が100人いるとします。
その100人のおおむねの成功要因の内訳を解説します。
70人/100・・・・その方のお口の中の条件が良かった
入れ歯の出来不出来に一番大きく影響を及ぼすのはお口の中の条件です。
お口の中の条件とは?
①土手(歯ぐき)がしっかり残っている。
お口の中で、健康な歯ぐきにカバーされた骨の高まり(土手)は入れ歯の 安定度の源です。土手がしっかり残っていると入れ歯が安定します。
②歯ぐきに柔らかさ・厚みが適度にあり性状が入れ歯に向いている 。
歯ぐきが健康で、適度な柔らかさと厚みがあると、入れ歯が歯茎に密着し、 入れ歯の安定度が増します。
③顎の位置関係がよく、悪い習癖も少ない。
上顎と下顎の位置関係がよく、変な噛み方の癖がなければ、正しいかみ合わ
せになります。
④口腔乾燥症など、そのたの疾患がない。
唾液量が少なく、お口の中が乾燥気味の方は痛みや炎症が起きやすことが
あります。
口の中の条件さえ良ければ、専門医ではなくとも、満足いく入れ歯が出来上がります。
20人/100・・・・良い意味で、入れ歯に対して、神経質ではなかった
以前、”鈍感力”という言葉が流行りました。 それは、口腔内の「鈍さ」があると、少しくらいの難がある入れ歯でも、不具合を 感じないので、良質な入れ歯と思えるのです。 反対に、「繊細」「神経質」は、保険の入れ歯の不備が気になり始め、自分自身を 苦しめてしまうことがあり、こういう方は保険の入れ歯は不向きです。
5人/100・・・・合わない入れ歯を我慢してしまうことが出来る
「合わないけど、少しがまんすれば食べられるよ!」という方がいます。
3位の方も4位の方も、注意が必要です。合わない入れ歯を我慢強く使っている と、入れ歯を支える骨(土手)が無くなっていくの加速させます。 骨が無くなれば、さらに、入れ歯の安定が悪くなり食べ辛くなりますので、 合わない入れ歯を我慢強く使うのだけは止めて下さい。
3人/100・・・・入れ歯の質に、はじめから期待していなかった
”保険の入れ歯はこんなもの”と見切っているので、多少の難は大目に 見られるタイプで、良い入れ歯が入ったと前向きに周りの方に伝えられる方です。
”保険の入れ歯はこんなもの”と見切っているので、多少の難は大目に 見られるタイプで、良い入れ歯が入ったと前向きに周りの方に伝えられる方です。
2人/100・・・・運よく、名医に巡り合った
お口の中の条件が良くなかったにもかかわらず、満足いく 入れ歯を手にすることが出来た方です。保険診療で、名医に巡り合った、 非常に運の良い方です。
保険で良い歯が入った方のまとめ
以下のような要因があてはまったり、重なったりしたときに、
「保険で良い総入れ歯が入ったよ!」ということになります。
・患者さんのお口の中の条件が良い。
・入れ歯に対して、”鈍感力”がある。!
・大きな期待を持たない。
・保険を扱う入れ歯の名医に巡り合う。
保険治療で良い入れ歯をいれるための方法!
1、ご自身のお口の中の条件が良ければ、保険診療で十分満足できる良質な入れ
歯が出来る可能性が高いので、まず保険診療で使い入れ歯をつくってみま
しょう。
2、一回保険治療で入れ歯を作って調整を重ねても不満足ならば、半年後に
他歯科医院にて再度保険を使い、作り直す。
3、それでもだめなら、再再度他院にて保険治療を続ける。
※入れ歯を一度作ってみて、完成度に満足がいかないときは、その歯科医院
以外で作り直すことが賢明です。何度作っても同じです!
早く良い入れ歯を入れたい方
1.自由診療のカウンセリングを受診し、仮歯で試す。
2.不満足ならば、満足できる仮歯をつくる歯科医院を探す。
3.満足できる仮歯が出来たなら本義歯治療に進む。
※満足いかない仮歯を提供する歯科医院で、本義歯を製作することは避けた方が賢明です!
入れ歯専門歯科でのカウンセリングをお勧めします
1.ご自身のお口の中の土手が大きく減ってしまっているなど、とてもお口の
中の条件が厳しい方
2.保険で何度入れ歯を作ってもうまくいかない方
3.自分は口の中が神経質であると思う方
4.「入れ歯と悟られない入れ歯」、「きれいな自然な入れ歯」「よく噛める
入れ歯」が作りたい 、などのはっきりした希望がある方
是非一度、自費の入れ歯治療専門の歯科医院のカウンセリングをお受けになるこ
をお勧めいたします。
2018.7.8更新
入れ歯デンタルクリニック 院長 飯田