落ちない・浮かない入れ歯になる3つの工夫!

「上の入れ歯が落ちてしまうんです」

「下の入れ歯が浮いてきてしまって食べづらくて」

カウンセリング時に

こんな内容の相談をよくお受けします。

 

 

仕事でお客さんと話をしていて、

また友人、知り合いと話をしていて、

上の入れ歯が少しでも落ちると(ずれただけでも)

もう、話づらくて、

また、もっと落ちたらどうしよう!?

という恐怖心で一杯になってしまいますよね。

 

 

下の入れ歯では、食べてるときに浮き上がって、

食べ物が入れ歯の下に入って痛かったり、

浮き上がり過ぎれば、人前で直すこともできず、

とても辛い思いをするとお聞きします。

 

今日は落ちない、浮かない入れ歯の話をしようと思います。

 

入れ歯が落ちる、浮くときは、主に3つの理由が考えられます。

①入れ歯とお口のなか、および周囲の筋肉との調和がとれていない。

②病気や加齢により歯ぐきが痩せてしまい入れ歯がゆるくなった。

③噛み合わせに問題がある。

 

 

①入れ歯とお口のなか、および周囲の筋肉との調和がとれていない

落ちる入れ歯、浮く入れ歯は

一つに、

型の取り方に大きな原因があります。

 

特に保険の入れ歯でおこる確率が高いようですが、

入れ歯の型を採ったことがある方は

思い出してみて下さい。

 

粘土のようなやわらかい型を採る材料を口に入れて

「固まるまで動かないでいて下さい」と

言われたことはありませんか?

 

これは

当院で言うところの「写真の型」 です。

 

筋肉を動かさないで採った型から作られた入れ歯は

当然、

筋肉と調和がとれない入れ歯になる確率が高いことは

想像が簡単につきます。

 

なぜなら、お口の中は筋肉の塊だからです。

 

ちょっと余談ですが、

舌が何で出来ているか、なんて

普通考えてみませんけど、

考えてみて下さい!

 

ただの肉(脂肪)のはずはないですよね。

 

食べたり、発音したり、

あんなに複雑な動きが出来るのは

何種類もの筋肉の塊だから出来る業なのです。

 

その他に、頬にも何種類もの筋肉が有り

それらの動きが入れ歯と調和して働かなければいけないわけです。

 

話は戻りますが、

写真の様に止まっている型から作られた入れ歯は

筋肉の動きが反映されていないのです。

 

では当院ではどうしているか?

 

当院では

一つ目の工夫として、動画の型を必ず採ります。

 

専門的には

機能印象と言います。

(機能している時の型を採るという意味です)

 

動画を撮る様に

食べている時と同じように口を動かして頂きながら

特殊な材料で型を採ると

筋肉の動きが反映された型が採れるのです。

 

筋肉を動かしながら採った型から出来た入れ歯は、

筋肉の動きに調和した入れ歯が出来きます。

 

筋肉と調和がとれていないと、

お口を動かしたときに

筋肉が入れ歯を押し出してしまうのです。

これが、「入れ歯が落ちる」、「浮く」 ということつながるのです。

 

やはり想像はつきますよね。

 

これが私が患者さんによくお話する

写真と動画の型の違いです。

 

 

当院は

動画の型を必ず採っていますので、

筋肉の動きとの調和がとれた入れ歯が出来上がります。

 

 

②病気や加齢により歯ぐきが痩せてしまい入れ歯がゆるくなった。

 

ご病気で入院されたり、

中にはダイエットであったり、

体重が何キロも急に落ちたりした場合に

歯ぐきが痩せたり、変化が出るようです。

 

また加齢により、どなたも

歯ぐきは僅かですが変化していきます。

これは仕方のないことですよね。

 

二つ目の工夫として

この様な単に、歯ぐきの減少によるものでしたら

入れ歯の内側に材料を足して

ぴったり合わせ直すことが出来ます。

 

だいたいは一回の治療で済みます。

ご相談ください。

 

③噛み合わせに問題がある

 

特に食べるという行為の時に外れる方は

入れ歯の噛み合わせが考えられます。

 

歯ぐきの土手に対する歯の位置であったり、

噛み合わせのバランスであったり、

噛み合わせは、

非常に複雑で有り、繊細です。

 

3つ目の工夫として

噛み合わせの調整をします。

 

 

また調整でも改善されない時は

歯を交換して

噛み合わせを作り直すこともできます。

 

噛み合わせの話は後日

また詳しくしようと思います。

 

 

入れ歯が落ちる、浮いてしまうという問題は、

現在の歯科保険治療では

その構造上

限られた材料で行わなければいけないため

クリアーするのは厳しいと思います。

 

また材料だけではなく、

専門の知識、訓練、熟練なども

必要とされることが多い問題です。

 

保険の入れ歯を作ってみて

調整を重ねても問題が解決しない時は

一度、

当院の入れ歯を試してみて下さい。

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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