カウンセリング、前処置が終わりましたら治療用義歯の制作に入ります。
治療用義歯ってなんですか?
本当の義歯とどう違うの?
と思われるかもしれません。
治療用義歯は最終的な義歯の青写真のようなものです。
あなたは義歯を作る前処置として歯を抜いたかもしれません。
また噛み合わせに変な癖がついていたかもしれません。
顎関節症をわずらっていたかもしれません。
治療用義歯の1つめの役目は、
治療用義歯とはこれらの傷や病気、歯茎の状態をきちんと治すためです。
この過程を踏まないで、最終義歯に病気を持ち越してしまいますと、どんなに良い義歯を作っても、合わないということになり、また作り直しをしなければいけなくなります。
2つめの役目は、
理想的な形や入れ歯の高さ、着け心地などを求めて試行錯誤をすることです。
入れ歯自体を削ったり、足したり、歯の位置を微妙にずらしてみたりする過程でツギハギのため、汚くもなってきます。
それを最終義歯で行ってはあまり気持ちの良いものではありませんし後々、破損しやすくもなってしまいます。
治療用義歯は、新しく作ることもあれば旧義歯を改造して治療用義歯とすることもあります。
またその時の判断で作らずに済むこともあります。
最終的には、治療用義歯を使って病気を治し、理想の形や状態が見つかるまで繰り返し改造します。
そして最後にあなたに、こうお聞きします、
” 今のこの義歯と同じものが最終的な完成の義歯になっても満足ですか? ” と。
そして
OKがでれば最終義歯の製作に入りますし、
疑問が残れば
徹底的に、解決していきます。
今、少し不具合があるが、後で挽回しようとか、
最終の本義歯で問題点は解決しよう、
とかは、経験上、うまくいきません。
その段階、段階できっちり仕上げていかないと、最終的に良いものはできません。
仮の義歯で歯茎の状態やその他の病気が治るか落ち着けば、後は着け心地、食べ心地、違和感のなどの判定です。
あなたの O.K が出れば、つぎは最終義歯の型とりです。
型とりは基本的には二種類です。
あなたのお口の中専用に、型とりの枠を特注で作って、
出来た枠で型を採る場合と、
既製の入れ歯専用の特殊な型とり枠で型を取る場合の二種類です。
良い入れ歯は良い型から生まれます。
皆様にもお断りしているのですが、あなたにも必ずお願いすると思います。
”申し訳ありませんが、私が納得行くまで型を採らせていただきます” と
一度で納得行く型が採れることもありますが、そう、いつもいつも上手くいくとは限りません。
本当に申し訳ないのですが、妥協することはできません、宜しくお願いします。
型とりが終わり、あなたのお口の中の模型が出来上がります。
その後、入れ歯の高さを決めます。
高さ決めは、貴方の外見にも影響してきますので慎重に行かなければいけない工程です。
お口周りのシワやほうれい線などにも関わってきます。
見た目だけではなく、高さに不備がありますと、顎の関節が痛くなったり、食事中に噛むことに疲れたりもします。
高さが決まれば次は最も見た目に直結します ”歯をならべる” という工程です。
ここで
あなたらしさ、
素敵な笑顔
きれいな歯並び
食べやすさ
などが決まっていきます。
お若い時の笑顔のお写真を持って来て頂いてその笑顔を再現するも良し、生まれ変わるつもりで、きれいな理想的な歯並びにするのもいいと思います。
貴方の希望が最大限叶うように努力いたします。
ここで、ちょっとこだわりたいのが義歯の歯の種類、およびその材質です。
自費でお着けする入れ歯の歯は、保険の歯に比べて
色がつきにくく天然歯のように自然観があります(せとものの歯もあります。)
奥歯には特別に、お肉や噛みづらい食べ物専用の歯も着けることが出来ます。
どんな歯並びにするかの方向性が決まりましたら
実際に歯を並べそれをお口の中へ入れてみます。
外見の違和感がないか?
噛み合わせに違和感がないか?
入れ歯自体に違和感がないか?
笑顔が素敵か?
などなど、チェックします。
しかし、良い入れ歯はこの段階でしっくり来ます。
ご自分の歯が戻ったような錯覚を起こしそうになった、と言われた方もいらっしゃいました。
満足がいくまで何回でも修正をします。
この段階で素敵な歯並びを見つけていく作業が、私は結構好きです。
OKが出れば仕上げです。
歪の少ない方法でキレイに仕上げます。
これがあなたに ”ぴったり合う入れ歯の作り方” です。
ご参考になれば幸いです。
東京や栃木、群馬など北関東で入れ歯の専門医をお探しなら当院へご相談ください。
当院は、栃木県内で唯一の入れ歯専門の歯科医院です。