こんにちは。
「入れ歯を1~2時間しか入れていられない」という訴えをお聞きすることがあります。
「もう辛くなってしまって、それ以上は入れていられなくなって外してしまう、初めのうちはいいんだけど……] と。
お口の中を見せて頂くと
唾液が不足気味で通常より乾いた感じがすることがあります。
実は、意外と知られていないことなんですが、
総入れ歯や奥に自分の歯がない方の入れ歯は
少し動きながら機能するものなのです。
全く動かない入れ歯が、良い入れ歯であると
誤解されている方がたくさんいらっしゃいます。
入れ歯は、当然食べてない時も
入れ歯と歯茎の間に潤滑油のように唾液が介在して
歯ぐきが、ひきつれないようになっています。
ためしに、その潤滑油が不足していることを
自分の口の中でのこととして考えてみてください。
辛いのはすぐ分かりますよね。
初めは、それでも何とか持つのですが
時間がたつにつれて、
入れ歯と歯茎はこすれあい ” もう辛い、入れてられない ”
ということになるのです。
唾液が不足する原因は様々です。
全身的疾患の治療のための薬の副作用
加齢
体調不良、疲れ、寝不足
緊張、ストレス
唾液が減少する疾患
その他
しかし、入れ歯を入れられない体質なんだと
諦めることはありません。
そういう方には
” 人工唾液 ” というものが市販されています。
「ずいぶん楽になる。」と好評です。
最寄りのドラッグストアになければ
歯科医院で買うことが出来ます。
「こんな小さな悩みで歯科医院に相談に行っていいのか?」と、躊躇する方がいらっしゃいますが、
歯科医師で患者さんのお悩みに対して
迷惑がるような歯科医師はいません。
どうぞ、おひとりで悩まずに、相談にいらしてください。
お待ちしております。
では。